今治城のお堀にはどんな生物がいきているのかな?

調査に当たってのICPC会長のあいさつ

今回の事業では今治市内の子どもたちにシビック・プライド(地域への愛着や誇り)を持ってもらうねらいがあります。これからを生きていく子どもたちに環境への眼差しを持ってもらうことも必要と考えます。今治城は今治のシンボルであり多くの方の関心がある場所です。子どもたちに実際に生物に触れてもらうことで、体験を経験とし今治城の環境を守っていく人材育成の礎を築きます。

協力者の挨拶

講師:藤原陽一郎

今治港内港からお堀に海水を引く水路

お堀への海水の出入り口

今治城お堀での調査

お堀の泥がどんなものなのか子どもさんに実際に見てもらいました

藤原さんと調査

子どもさんだけでなく「親御さんも楽しい」大事な要素です。

三谷さんと調査

観察は今治城の犬走(いぬばしり)で行いました。安全に身軽に海の生き物の多様性を観察・採取することができるとても貴重な場所であることがわかりました。専門家の眼でなく多くの子どもさんらの目視調査はこれからにつながっていきます。

生物を見つける

コノハミドリガイ

本日の調査結果

採取のあと分類ごとに仕分けし生物について考察を行いました。

小規模な範囲ですが砂底の場所にはアサリが生息しています。砂と泥が混じりあった干潟の環境もあり、ハクセンシオマネキという珍しいカニも観察できます。

短時間で約40種類の生物が採取され、この観察環境の素晴らしさ子どもたちと実感しました。海岸の磯でアメフラシやウミウシを発見するのは奇跡に近いものがあります。犬走では天候等がよければ普通に発見できます。

 この体験を経験に替えていくのは参加した子どもさん自身です。環境を守るという意識を醸成していくには実際に触ってみることは重要な要素です。

お城の堀という人工的な構造物が自然界の磯の役割を果たす、全国的に稀有な調査環境を活かした試みは街への誇りを育んでいきます。